マロニエの道
晴れ。
マロニエの花

五月の陽ざし集るところ
広葉の木漏【こも】れ日【び】まぶしく
葉がくれにマロニエ花咲きぬ
で始まる、佐藤春夫の「マロニエ花咲きぬ」と言う詩があります。弟さんがウインからの留学帰りにポケットに忍ばせて来た果実から育て18年目の花を歌ったものです。
永井荷風の告別式(1959)に捧げたのもこの花で最も高い梢から採ったものです。
奉る小園の花一枝/ み霊よ見そなはせ/まろにえ/巴里の青嵐に/黒き髪なびけけん/師が在りし 日を/われらしのびまつれば。

佐藤邸の庭にあり60年以上も花を咲かせていたようですが、、、、大きくなりすぎ倒木の心配が出てきて切り倒されたようです。
この佐藤邸、故郷である新宮市の熊野速玉大社の境内にマロニエの木に至るまで復元されているようです。
去年の旅行で前を通りかかったのですが、、、、「秋刀魚の歌の、、、、」などと喋りながら素通りしてしまったのですよね。東京の邸宅がこんな所にあるとはね~旅行には下準備が肝心のようです。
花(オニゲシ)

こんなに目立つ花から、、、、
ツマトリソウ

目立たない花まで、、、、、
「妻取り」ではなくて「褄取」なのだそうです。
花弁の先端が「赤く褄(つま)どられる」と言うのが名の由来なのですが、写真のように白一色のものの方が赤味を帯びた物より多く見受けられるようです。
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