麦秋
晴れ&曇り
ノカンゾウ

一重だと「ノカンゾウ」、八重だと「ヤブカンゾウ」となるようですが、、、、現在ヘメロカリスと呼ばれる物達は皆、万葉の時代には「忘れ草」と呼ばれていたようです。
何を忘れるかと言うと、、、、「恋の痛手」に特に有効との事です。
『忘れ草 垣もしみみに植ゑたれど 醜(しこ)の醜草 なほ恋ひにけり』 万葉集
「垣根一杯に植えたのにちっとも忘れられないじゃないの、、、、馬鹿草メ!」 と言う事のようですね。
「勿忘草」(forget-me-not)と言うのもありましたね、、、、花も一々付き合ってはいられませんよね。

麦

まだ青々していますが、、、、、麦秋の頃でしょうかね?
日没、アルル近郊の麦畑 「ゴッホ」

こんな光景は世界中で見られたのでしょうがね、、、、、何時の間にか懐かしい風景と言う事になってしまったようです。
麦笛や♪めぐるさかづき♪あたりまで 戸恒東人
オヤジが子供の頃作った黒穂の茎に爪で切れ目を入れただけの麦笛では「ピィー」と言う音しか出ずメロデーなどとても吹けなかった記憶しかありません。
調べてみると様々な形の麦笛があるようです、きっと麦の葉を使った「草笛」のような物なのでしょうね。
「麦藁籠」 などと言う季語もあります。これを編んで桑の実を採りに行ったりした記憶も、、、、
ねぢれつつ麦藁籠や太り行く 篠原温亭
パンだってビールだって麦が原料です、何処かで作っているのでしょうがね、、、、、、生産者と消費者の距離が遠くなってしまったのと言う事なのでしょうかね、「麦の秋」は何処か遠くに行ってしまったようです。
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