花と歌
晴れ。

晴れると雨あがりの若葉が目に沁みるようです。しかし花冷えもするはずです、山の消えかかっていた雪も蘇えっています。
友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ 石川啄木
13日は啄木忌でした。
彼の歌で花が出てくるのは少ないのではないでしょうか、、、上句も何の花やら判りません、バラ?。一寸本をめくって見たのですが、矢車の花、はまなす、だいこん、程度と固有名詞は少ないようです。
季語を使わぬ短歌作家の宿命なのかもしれませんね、人間観察に力点があったのでしょうね木、草、花と言う使い方が多いようです。
ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな
有らぬ時に蘇えって来るのですよね、、、、、これが啄木の言葉の魔術なのでしょうね。もう少し花も歌って欲しかったのですがね。
花(牡丹)

牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置のたしかさ
木下利玄
石楠花

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