臼と杵
小雨が降り続いています。
小雨の公園

こんな日の公園は人影も無く閑散とし、木々も葉を落として黒いシルエットとなっています。
この間まで燃えるような紅葉を見せていた「アメリカフー」も機雷の様な実を黒々と曇天に曝すだけです。
アメリカフーの実

恒例の日系会館の「餅つき」行ったのです。
臼と杵

田舎育ちなので子供の頃を思い出します。
臼
臼も幾つかありました。餅をつくには写真のような石臼を使っていました、台も石で出来た「ワインカップ」の様な形の物です。
木製の物もありこれは家畜(牛)の餌を粉砕して食べやすくする為に使っていたような気がします。そればかりか臼を作る道具まで有ったのです、、、、(丸く削る手斧、肩に紐を懸けて引く様になった鎌を丸くした様な鉋、今では珍しい古道具なのでしょうが何処に行ったのでしょうね)
臼は生活の必需品だったようです。
杵
杵が「百日紅の木」だった様な気がしたので調べてみました。
十数本のサルスベリの枝が、杵(きね)なのである。一本ではなく、十数本の杵がモチに突き立てられ、粘り強くこねられていく様は、観る者にすら、田部家・一族郎党の結束の強さを訴えずにはおかない。古代からのモチつきの作法を、忠実に守ってきたものだという。
(ブログ 知られざる日本の山林王たち)より
これは山陰の森林王と言われる「田部家」の餅つきの様子です。この杵は長い杖のようなサルスベリの枝、(千本杵)と言う古代の形のようです。
どうもサルスベリと杵は古くから関わりがあるようです、、、、中々杵になるような大きな木は見付からないようで削ることも無く丸太に柄をつけた様なものでしたがね。
さぁ、餅つきも終わるといよいよ正月ですね。
餅搗や明星光る杵の先 夏目漱石
餅つきは早朝、暗いうちから始まったような気がします。自分で搗くわけでないのでノコノコ昼過ぎに出掛けたので、有難味は半分ですよね。
でもこの笑顔で

「杵と臼」 は
男女の和合をたとえる言葉だそうです。
よいお正月を!
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